“いよいよ受験シーズン到来です。あなたの今までの勉強の成果が問われる時です。残された時間もあまりありません。不安になっちゃいますね。ドキドキしちゃいますね。でも、待ってください。この時期最後にして最強の勉強方法があるんです。それが<過去問の研究>です。「いまさら過去問?そんなの前からやってるよ!」と叫んだそこのあなた。本当ですか、本当にしっかりと過去問を研究しましたか?常に志望校の過去問をベースに据えて受験勉強を闘ってきたでしょうか?
話はちょっと変わります。「敵を知り己を知れば百戦危うからず」という有名な言葉があります。中国・春秋時代の兵法家、孫子の言葉とされていますが、この言葉はそのまま受験勉強にもあてはまります。ためしに、この言葉を受験勉強にあてはめてみましょう。敵とはまさに志望校のことです。己とは受験するあなた自身のことです。つまり志望校について、あなた自身について、徹底して研究しておけば勝利は間違いないというのです。さて、ここからがいよいよ話の核心です。志望校についてあなたは、あなたなりに色々なことを調べてきたと思います。もちろん過去問についても数年分をやってみたことでしょう。しかし問題はここからなのです。問題を解いてみただけではダメなのです。その学校の問題の特徴をあなたなりに把握しておくことが大事なのです。もちろん過去問の問題集には特徴や対策も載っているでしょう。しかしそれはあくまで他人が掴んだ特徴であり傾向なのです。ひとつでもふたつでもいいから、自分なりに志望校の問題の特徴や傾向を見つけるようにしてください。これは言い換えると自分なりの視点を持つことなのです。一所懸命、必死になって自分なりに特徴や傾向を見つけようとするまさにその過程において、問題に対する十分な分析や研究がなされて行きます。そして敵(志望校)の過去問について深く知れば知るほど、今度は自分のウィークポイント(弱点)が見えてくるのです。それが己を知るということです。「志望校の問題にはこういう傾向がある、こういう特徴がある、そうなると自分はこういう部分が弱いな」という見え方がハッキリしてくるのです。もちろん今までやってきた受験勉強の中でも自分の弱点を感じ、それを克服しようと努力してきたことでしょう。しかし過去問ではそれがより一層はっきりと見えて来るはずです。なぜならそれは自分が一番入りたいと望んでいる志望校の問題だからです。今からでも遅くはありません。過去問についてもう一度よく研究することであなたの受験勉強を完成させてください。それこそが受験直前の最強の勉強方法だと思います。成功をお祈りします!”