青チャートの使い方と進め方|書店員8年が「例題だけで終わらせる」現実的ルートを整理

この記事でわかること

  • 青チャートは例題を回す本=例題だけで入試標準は十分狙える
  • 終わらない人の共通点と終わる人の進め方
  • 例題だけで終わらせる4ステップ
  • そもそも青チャートが合う人・合わない人

数学全体の参考書の位置づけから知りたいなら、数学のまとめが便利です。

結論を先に書きます

青チャート(数研出版『チャート式 基礎からの数学』)は問題数が最も多く、基礎から入試標準を1冊でカバーできる定番書です。ただし数IA・IIB・IIICで総数約3000題にのぼり、全問を解こうとすると終わりません。青チャートは「全部やる本」ではなく「例題で型を入れる本」です。

「青チャートを買ったのに終わらない」という悩みは、能力でなく進め方の設計の問題です。やる問題を絞って回転数を上げましょう。

この記事の要点
  • 約3000題。まず「例題」を回す=例題だけで入試標準は十分
  • 終わらない原因は1問に時間をかけすぎ・復習しすぎ
  • 進め方は例題→印→印だけ周回→Exercise/章末は志望校次第

目次

青チャートの構成とレベルを把握する

使い方を間違える人の多くは、構成を理解しないまま頭から解き始めています。まず構成を押さえましょう。

要素位置づけ最初にやるか
基本例題教科書の例題〜入試基礎◎ 最優先
演習例題・重要例題入試標準レベル◯ 基本の次
Exercise(練習)例題の確認・反復△ 余力・苦手単元のみ
章末問題初見では難しい応用△ 志望校レベル次第

青チャートは白・黄・青・赤の中で問題数が最も多いバージョンです。「全部やる」前提で構えると終わりません。まず基本例題と演習・重要例題=例題パートを本体と考えてください。数学全体の位置づけは大学受験数学のおすすめ参考書で整理しています。

「終わらない人」と「終わる人」の分岐

終わる人と終わらない人の差は、能力でなく進め方の設計です。

終わらない人の3パターン

  1. 1問に時間をかけすぎる:青チャートは「考える本」でなく「型を覚える本」。数分で解法を見て覚える方が速い
  2. 復習を丁寧にやりすぎる:ノートに全部書き写すなど作業に時間を奪われる
  3. 全問・Exercise・章末まで一律にやろうとする:約3000題を平等に扱えば終わらない

終わる人の進め方

終わる人は例題に絞り、解けた/解けないで仕分け、解けないものだけ短期で周回しています。やることを減らして回転数を上げる、これが正しい負荷のかけ方です。

例題だけで終わらせる進め方(4ステップ)

「例題のみ」で入試標準レベルは十分に固められます。

  1. 例題を解き3段階で印:◯(自力で解けた)/△(方針は出たが詰まった)/×(手が出ない)。×と△は数分で解答を読み理解して次へ
  2. ×と△だけを周回:2周目以降は◯を飛ばす。「一度も解けていない問題」を優先
  3. 短期間で何周も:1周を丁寧により、粗くても短期で3〜4周が定着する
  4. Exercise・章末は志望校で取捨:例題が一通り◯になってから、苦手単元や志望校レベルに応じて

復習タイミングの考え方はエビングハウスの忘却曲線と復習の間隔、問題集の使い分けは問題集と参考書の使い分けも参考にしてください。

そもそも青チャートが合う人・合わない人

青チャートは万人向けではありません。レベルが合わない本を買うと、終わらないどころか数学が嫌いになります。

状態向いているチャート
教科書の基本がまだ不安白チャート(基礎重視)から
教科書はわかるが入試問題は手が出ない黄チャート or 青チャート
入試標準を1冊で固めたい・難関大志望青チャート
青チャートが簡単に感じる最難関志望赤チャートや上位問題集へ

「みんなが使っているから青チャート」で選ぶのが、終わらない最大の原因です。自分の今の学力に合うかを基準にしてください。参考書全般の選び方は失敗しない参考書の選び方で詳しく解説しています。

まとめ

青チャートの使い方 まとめ
  • 構成を把握し、まず例題(基本・演習・重要)を本体と考える
  • 1問に時間をかけすぎず、◯△×で仕分けて×△だけを短期周回
  • Exercise・章末は志望校レベルで取捨する
  • そもそも自分のレベルに青が合うかを先に見極める(合わなければ白・黄へ)

「終わらない」のは能力でなく設計の問題です。やる問題を絞って回転数を上げることが、終わった受験生に共通する進め方でした。過去問への接続は過去問の使い方もあわせてどうぞ。

よくある質問

青チャートの使い方について、よくある疑問に答えます。

Q1:青チャートは例題だけでいいですか?

多くの受験生にとっては、まず例題(基本・演習・重要)を仕上げるだけで入試標準レベルは十分狙えます。Exercise・章末は余力や志望校レベルに応じて追加する位置づけです。

Q2:青チャートは何周すればいいですか?

周数より「×と△が◯になったか」が基準です。目安は短期間で3〜4周。1周を丁寧にやるより、粗く何周もするほうが定着します。

Q3:青チャートはどれくらいで終わりますか?

範囲と現状の学力で大きく変わります。例題に絞り、解けない問題だけ周回する設計にすれば、頭から全問解くより大幅に短縮できます。期間が足りないほど「やる問題を絞る」ことが重要です。

Q4:青チャートだけで合格できますか?

1冊で合格を保証する参考書はありません。青チャートは入試標準までの土台で、志望校によっては過去問演習や上位の問題集が必要です。過去問の使い方は過去問の使い方も参考にしてください。

Q5:青チャートが難しすぎると感じます。

教科書レベルが固まっていない可能性があります。その場合は白チャートや教科書傍用問題集に戻るほうが結果的に近道です。背伸びした1冊より、いま解ける1冊を仕上げてください。


免責事項

※本記事は青チャートの使い方に関する一般的な整理です。学習効果や到達レベルには個人差があり、特定の参考書の使用が合格を保証するものではありません。版・問題数・価格は改訂で変わることがあるため、最新情報は出版社・各書店の公式情報でご確認ください。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

大学院で教育学を研究しているOkadaです。地方の公立高校から国立大学に進み、大学2年からは学習塾で英語と現代文を3年間教えてきました。自分の受験期に使い比べた参考書は100冊を超えます。

高校3年の春、「みんなが使っているから」という理由で買った文法書が自分のレベルに合わず、3か月をほぼ無駄にした経験があります。あのときの悔しさが、このサイトの出発点です。塾で生徒を見ていても、参考書には明確な相性があると何度も感じてきました。

「ネクステとVintage」「青チャートと黄チャート」のような比較を、教育学の視点と、生徒を指導してきた実感の両方から解説します。レベルや目的、科目ごとに最短ルートを示すので、参考書選びで迷っている人ほど役立てられるはずです。志望校が遠い人ほど、本選びの精度が結果を決めます。

目次